【FX初心者向け】なぜ価格が動くのか<後編>
前編、中編を先にご覧になってからこの記事を見ていただけるとスムーズにご理解いただけると思います。「需要と供給の変化により、価格が動く」という話をしてきました。
さて、いよいよFXの話に戻って解説です。今回はチャートを用いて話を進めていきます。
FXにおける需要と供給
まず初めにFXにおける需要と供給について、こう定義するとわかりやすいと思います。
需要=買いたい人=Longしたい人
供給=売りたい人=Shortしたい人
と置き換えて考えてください。
上昇トレンド中ですと、需要が高まってきて、供給が少なくなるため、価格がどんどん上がっていきます。
以下の図のようになっているということです。
これは中編の記事を見ていただいた方ならばわかりますよね?
この需要と供給が絶え間なく変化し、曲線の交点が移動する。
換言すると、価格が変動していくということです。
ただ気を付けるべきことは、この価格変動は一方向にずっと進み続けることはあり得ません。押し引きを繰り返して変動し続けるものなのです。
ではなぜ需要と供給が変化していくのでしょうか?
これは実際に売買をするトレーダーの心理というものが大きくかかわっているからだと私は考えています。
価格が変動する際のトレーダーの心理
では価格が動く際にどういった心理が働いているかを具体例で挙げていきます。
例として、上昇トレンドの局面で解説します。下の図を見てください。
この状況であれば、Longしたい人はShortしたい人の勢いを上回りどんどん上昇していくという状況になり、買いが支配している相場となるため、上昇は続いていくということになります。
しかし、一方向に進み続けることはあり得ません。それはこういったメカニズムによるものです。下の図を見てください。
先の図と何が違うのかと言うと、強力な水平線が価格のすぐ上に現れました。
この水平線が意味するものは、価格が高い水準なのか、安い水準なのかを推し量るひとつの基準みたいなイメージです。
ここまで全ての記事を見てくださった方なら伝わると思いますので、マスクの話に戻って例を出すと、10円なら安い、78円なら高い、となるわけですよね。つまり、マスクの価格が78円まで値上がりしたらこれ以上高くなったら買えないな、逆に10円より値下がりしたら沢山購入したい、と考えると思います。それと同じです。
では、このケースでトレーダーはどういう心理になるかと言うと、
買い:そろそろ危ない?と感じて買い渋る
売り:そろそろ反転?と感じて売りを仕掛け始める
買い(需要)が減って、売り(供給)が大きくなって、その大きさは同じになると、価格は動かなくなります。
この買いと売りが拮抗し、値段が動かない状況が、いわゆる反転示唆と呼ばれるピンバーや同時足などになります。
さらに買いが減って、売りが大きくなると、上昇トレンドは終了し、価格は下がり始めるということになります。
初心者の方でよく陥りがちなミスは、『高値掴み』です。
この価格が動くメカニズム、適正な価格帯ということを理解しているだけで他のトレーダーとの優位性というものを得ることが出来るので、ぜひこの点を意識してトレードしてみてください。
まとめ
3記事に分けてここまで話をしていきましたが、いかがだったでしょうか。
価格が動くメカニズムがわかる、今の価格が安いのか高いのかを考える、だけでも優位性というものが生まれます。トレードって意外とシンプルに考えればいいんです。
需要と供給を察知する方法は水平線以外にもたくさんあります。
このブログでも徐々に解説していきます^^
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